【レビュー】「十三機兵防衛圏(ジュウサンキヘイボウエイケン)」機兵を操り怪獣から街を防衛しよう

　本記事ではドラマチックアドベンチャーゲーム「十三機兵防衛圏」のレビューをします。

　5つの時代(1945年・1985年・2025年・2065年・2105年)から集まった13人の少年少女たちは様々な出来事を経た後、人型ロボットの機兵に乗って機械製の怪獣から街を防衛することとなる、、、

　といったストーリーとなっております。

　本作は13人の主人公達による群像劇となっています。時代の違いはあれど同じ町が舞台となっており、主人公達は時代を超えて邂逅を果たすこととなります。

　本作のストーリーは大きく分けて2つとなり、1つはアドベンチャーパートを通じて怪獣と戦うことになる経緯が描かれる追想編、もう1つはシミュレーションパートを通じて怪獣との闘いが描かれる崩壊編で、時系列としては追想編の後に崩壊編となります。

　最初は謎に満ちたストーリーでも進めていくことで謎の全貌が明かされていきます。主人公が複数いることによって様々な視点から謎が明かされていきます。1人の主人公のストーリーで別の主人公が登場した際、なぜそのような行動を起こしたのかを別の主人公視点から知ることができます。

　追想編と崩壊編を進めると様々なキーワードを入手でき、究明編(アーカイブ)でキーワードの解説を見ることができます。本作は同姓同名の人物が複数登場することがありますが、究明編があることで記憶を整理することができストーリーの理解しやすさが向上します。

　追想編では静かな雰囲気の曲が多く、崩壊編では電子音が使われている曲など場面にあった曲が流れておりました。

　筆者のお気に入りの曲は「Seaside Vacation」と「-[DEOXYRIBOSE]-」です。

　「Seaside Vacation」は追想編と崩壊編の特定のステージで流れる曲で、劇中に登場するアイドルが歌う曲です。曲調や流れる演出も相まって「マクロス」シリーズを想起しました。追想編ではオフボーカルのイントロが流れ、崩壊編ではボーカル入りが流れました。

　「-[DEOXYRIBOSE]-」は崩壊編の特定のステージで流れる曲で、曲調が変化していく様は戦闘の局面の変化を表しているようでした。

　本作は2Dのトゥーン調のグラフィックで描かれております。

　追想編では2Dのキャラたちの動きが細かく作られており、ストーリーの理解しやすさに一役買っていました。

　究明編ではキーワードそのものの絵や関連するものが描かれておりわかりやすかったです。

　本作はアドベンチャーパートとシミュレーションゲームの側面を併せ持つゲームです。

　本作は3つのパートで構成され、アドベンチャーパートの追想編、シミュレーションの崩壊編、用語解説を閲覧できる究明編があります。

　追想編では横スクロールの画面で主人公たちを操作して進めます。人物に話しかけたり、物を調べたりすることによってストーリーが進みます。13人の主人公によるストーリーを選択して進めます。なお、一気に1人の主人公の話を最後まで進めることはできず、他の主人公のストーリーや崩壊編をある程度進めないと先のストーリーを見ることはできないようになっています。複数主人公のストーリーを並行して進めることで、何が起こっているのかを詳細に把握することができるようになっています。

　崩壊編では13人の主人公たちが操る4種類の機兵を使用してシミュレーションバトルをします。シミュレーションバトルでは4種類の機兵の特性を生かしてバトルで勝てるように機兵を操作します。バトルで勝利したり追想編を進めると機兵の能力や武装を強化できるメタチップが手に入ります。また、難易度を設定できるのでシミュレーションが苦手な人も得意な人も楽しめるようになっています。

　究明編では追想編と崩壊編で入手したキーワードの用語解説を閲覧できます。また、崩壊編で入手できるミステリーポイントを使用することでロックされたキーワードをアンロックすることができます。

　筆者は21.5時間ですべての実績を解除してクリアできました。

　本作は、以下のいずれかに一つでも当てはまる方へおすすめします。

　・搭乗型の人型ロボットが登場するSFが好き

　・複数主人公による群像劇を楽しみたい

　・様々な時間軸が描かれるストーリーが好き

　以上で、「十三機兵防衛圏」のレビューを終了致します。

　最後までお読みいただきありがとうございました。

　もしよろしければ、他の記事も読んでいただければ幸いです。