【レビュー】「Xenoblade3(ゼノブレイド3)」かつて巨大な神と獣だった体を冒険しよう
本記事では「ゼノブレイド」シリーズ3作目である「Xenoblade3(ゼノブレイド3)」のレビューをします。
タイトル | Xenoblade3(ゼノブレイド3) |
ジャンル | RPG |
対応機種 | Nintendo Switch |
日本語吹替 | 有り |
日本語字幕 | 有り |
プレイした難易度 | イージー |
クリア時間 | 本編:44.5時間 DLC(前日譚):14時間 |
ストーリー | ★★★★★ |
BGM | ★★★★★ |
グラフィック | ★★★★★ |
ケヴェスとアグヌス2つの国家が争う世界で人々は生まれた時から戦うことを宿命付けられてきた。ケヴェスの兵士である主人公の「ノア」はある任務の最中、アグヌスの兵士たちに加え初老の男と出会う。男が2つの勢力の兵士たちに何故戦うのかを問うたとき、未知の敵が現れ両勢力を攻撃する。そのとき、謎のエネルギーに触れた主人公とアグヌスの兵士が融合し未知の敵を撃退する。男に生きたいのなら大剣の突き立つ大地を目指せと言われた主人公たちは、それぞれの勢力の拠点に戻ろうとするが、味方であるはずの勢力に攻撃され逃げ延びた。それぞれの勢力の兵士たちはこの局面を打開するため、協力して大剣の突き立つ大地を目指すこととなる、、、
といったストーリーとなっております。
本作の世界観は過酷なものとなっており人間は生まれた時から戦う運命にあります。
人間は少年少女の姿で生まれ寿命は10年となっており、戦争を生き延びても10年で命が尽きてしまいます。
主人公の「ノア」は「おくりびと」という役職に就いており、亡くなった兵士たちの骸のそばで笛を奏で弔います。本作は「おくりびと」や笛が重要な要素となっており、BGMでも笛を使用した楽曲が多数流れます。
本作は「ゼノブレイド」及び「ゼノブレイド2」の続編となっております。主人公たちは1・2作目と違い、舞台は1・2作目の世界が融合したアイオニオンという世界で遠い未来の話となります。前作とほぼ同じロケーションや前作のキャラクターたちも登場します。
本作は1・2作目の未来なので、同じ地名でも地形が異なっていたりします。また、融合した世界なので1作目の地形の隣に2作目の地形が地続きになっていたりします。
本作は1・2作目をプレイしていなくても楽しめるようになっており新規の方でも安心して楽しめます。
また、1・2作目をプレイしている方は地形・デザイン・人々に親近感を抱くことができ楽しめます。
本作にはDLC「新たなる未来」があります。これは前日譚で本編でも言及されていた六氏族にまつわる物語が描かれます。
シリーズ1作目である「Xenoblade Definitive Edition(ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション)」と2作目である「Xenoblade2(ゼノブレイド2)」のレビューを下記リンクにしています。
本作と同じく、敵対している2勢力の人間が仲間になって共通の敵を倒すRPG「Tales of ARISE」のレビューを下記リンクにしています。
本作はロック、オーケストラなどのBGMが多数流れるほか、笛の音色が特徴的なBGMも流れます。
筆者のお気に入りのBGMは多数あり、いくつかをご紹介します。
まずは通常戦闘BGMの「Keves Battle」が気に入っています。笛とロックが融合したこの曲は何度聞いても飽きることのないテンションの上がる曲です。
戦闘中にチェインアタックを発動した際に流れる「Chain Attack」もお気に入りです。勇ましいロックな曲で、戦闘の流れを自分たちのものにしたという雰囲気があり、チェインアタックで敵に止めを刺すのが楽しかったです。
ネームドエネミーとの戦闘時に流れる「名を冠する者たち~Finale」もお気に入りです。本作の特徴である笛とロックが融合した曲で、「ゼノブレイド」の「名を冠する者たち」のフレーズも使用されており、Finaleにふさわしい曲でした。
イベントシーンで流れる「命を背負って」も気に入っています。ヴァイオリンの前奏から徐々にテンポが上がっていくロックな曲で、「ゼノブレイド」の「敵との対峙」と「ゼノブレイド2」の「Counterattack」のフレーズが使用されておりテンションが上りました。
BGM名はわかりませんが、メビウス戦で流れる曲もお気に入りです。コーラスが特徴的な曲でまさに強敵との戦いといった雰囲気が出ておりました。
本作は3Dのトゥーン調のグラフィックで描かれております。
本作はフィールドのグラフィックが作り込まれており、広大なフィールドを冒険することができます。
本作のフィールドではシリーズ1・2作目のロケーションを想起させるような場所が多数あり、懐かしさとともに真新しさも感じました。
「ケヴェス」は「ゼノブレイド」、「アグヌス」は「ゼノブレイド2」の世界が元になっております。
「ケヴェス」の兵器は機神界の技術が使われているのだなと想像できるデザインでフェイスのような顔がついている兵器が多数あり、色合いもフェイスと似ています。人間はハイエンターやマシーナリーがおります。
「アグヌス」の兵器は「黄金の国イーラ」で使われていそうな和風のデザインをしております。人間は色んなブレイドが混ざったような姿をした人々がいます。主人公の仲間の一人である「セナ」は「ゼノブレイド2」の「サイカ」と「カグツチ」が混ざったような姿をしております。
シリーズを象徴する武器「モナド」は本作でも登場します。
本作は独特な特徴のあるRPGで、シリーズ伝統の通常攻撃は自動で行われ、スキルはプレイヤーが任意で発動するといったものになっています。
本作にはクラスという他のゲームで言うところのジョブがあります。クラスには熟練度がありこれを上げると他のクラスに変えた際でもそのクラスのスキルが使用できます。
本作独自の要素としてウロボロス化というものがあります。これは決められた組み合わせの2人のキャラクターが融合して1人の姿になるもので、時間制限はありますが強力な攻撃を繰り出すことができます。制限時間が過ぎた後はもとの2人に戻り、クールタイムが終了したあとは再度融合できるようになります。
本作はヒーローと呼ばれる強力なキャラを一人連れて行くことができます。ヒーローは独自のクラスに就いており、連れて行って戦闘を一定回数こなすと主人公たちもヒーローのクラスになることができるようになります。
本作には時間の概念が存在し、ゲーム内時間の昼と夜とではフィールドに出現する敵やBGMが変化します。
広大なフィールドを冒険できる本作では、目的地にどんなルートで行けばよいのかが分かりやすくなるよう、フィールド上にルートが表示されます。これによって、ゲームクリアまでに迷子になることはなく、快適にフィールドを冒険できました。ルート表示をOFFにすることも可能なので、自分でルート開拓して目的地に行くことも可能です。
筆者はそこそこ寄り道をして44.5時間でクリアできました。メインストーリーのみを進める場合は35時間もあればクリアできると思います。サイドクエストやネームドエネミー撃破などをしてクリアする場合は70時間以上は楽しめると思います。
なお、ゲームをクリアしてもクリア直前の状態で再開できクリア後に開放される要素もあるので、クリア後にやり込むのも一つの手です。
筆者はクリア後にネームドエネミー全撃破、最強武器作成、ヒーロークエスト全クリア、サイドクエストをほぼクリアした結果、91時間以上楽しむことができました。
DLC(前日譚)は寄り道をしつつ14時間でクリアしました。
本作は、以下のいずれかに一つでも当てはまる方へおすすめします。
・ファンタジーとSFが合わさった世界観が好き
・世界観の作り込まれたシリアスなストーリーを楽しみたい
・「ゼノブレイド」シリーズが好き
・広大なフィールドを冒険したい
以上で、「Xenoblade3(ゼノブレイド3)」のレビューを終了致します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
もしよろしければ、他の記事も読んでいただければ幸いです。