【レビュー】「ブレイブリーデフォルトII」光の戦士となってクリスタルを巡る旅をしよう

　本記事では、2021年2月26日にNintendo Switchで発売され、2021年9月3日にSteam版が発売された「ブレイブリーデフォルトII」のレビューをします。

　見知らぬ地「エクシラント大陸」に漂着した主人公「セス」は、亡国の王女「グローリア」、魔導書を読み解くべく旅をする「エルヴィス」、その護衛「アデル」と出会い、クリスタルを巡る旅へ赴くこととなる、、、

　といったストーリーとなっております。

　タイトルが「ブレイブリーデフォルトII」となっておりますが、1作目の「ブレイブリーデフォルト」とはストーリー上のつながりはなく、完全新規の世界観でのストーリーとなっております。

　とはいえ、「ブレイブリーデフォルト」をプレイしているとミスリードをしそうなシチュエーションが有り、1作目のプレイヤーならではの楽しみもありました。

　今作と1作目のストーリー上の共通点としては、クリスタルを巡るストーリー・主人公たちの前に立ち塞がるアスタリスク保持者・妖精が登場するというところです。

　王道と言えるストーリー展開で楽しむことができました。

　本作はマルチエンディングとなっており、バッドエンディングを見た後に真エンディングへと至るフラグが立ちます。

　バッドエンドを乗り越えた先にある真エンドは感動しました。

　1作目の「ブレイブリーデフォルト」と同じRevoさんが音楽を担当していることも有り、BGMのクオリティが非常に高いです。

　筆者の一番お気に入りの曲は「覇道を征く魔剣」でCMなどでも用いられた曲で、ある敵と戦うときに流れるのですが、曲調とシチュエーションも相まってテンション爆上がりでした。

　「焦がれ飛び出し濡れ堕ちて、その暗闇に舞い上がるもの」という曲では、前作の「邪悪なる飛翔」という曲のフレーズが一部使用されており、どちらも同じシチュエーションで流れたので、納得の楽曲でした。

　「暗闇に星を集めし者達」という曲はラスボス戦で流れるのですが、これまでの旅の中で流れた楽曲のフレーズが多数使用されており、旅の終着を感じさせる王道を体現したような曲でした。

　この他にも良い曲が多数あり、耳でも楽しめる良いゲームでした。

　本作は3Dのトゥーン調のグラフィックとなっております。

　1作目の「ブレイブリーデフォルト」から正当進化したようなグラフィックで質が高いです。

　ジョブごとにキャラの見た目が変化する点が魅力的です。同じジョブでもキャラごとに見た目の細部が異なるので、違いを比較するのが楽しいです。

　UIは絵本で用いられそうな雰囲気のあるもので、独特な空気があります。

　戦闘は「ファイナルファンタジー」シリーズでよく使われているATB(時間経過によりゲージが貯まり最大になると行動できるシステム)が採用されています。

　「ブレイブリーデフォルト」シリーズ最大の特徴である「ブレイブ＆デフォルト」(ターンの前借りをすることができる)も健在です。

　「ジョブチェンジシステム」も健在で、シリーズおなじみの「アスタリスク」を入手することでジョブを変更できます。今作から追加されたジョブが多数あり、ジョブごとに独特な特徴があり、飽きることなく楽しめました。また、2種類のジョブを組み合わせることができ、いろんな組み合わせを試すことも楽しかったです。

　今作からはシンボルエンカウントシステムに変更されたことにより、敵と戦闘を行うかどうかの選択肢が増えました。

　前作でもあった戦闘速度を変更する設定が本作でも導入されているので、レベル上げが苦になりませんでした。

　「ブレイブリーデフォルト」シリーズでは、ジョブ・アビリティ・魔法の名前に「ファイナルファンタジー」シリーズで登場した用語が用いられておりますので、「ファイナルファンタジー」シリーズのいずれかをプレイしたことのある方は、本作に馴染みやすいと思います。

　筆者は、47時間で真エンドまでクリアできました。全てのジョブをマスターし、レベル上げをやり込みながらプレイしましたので、プレイが上手い人は40時間掛からずにクリアできると思います。

　全ジョブマスター、レベルカンスト、全クエストクリアをする場合、50時間は楽しめると思います。

　本作は、以下のいずれかに一つでも当てはまる方へおすすめします。

　・ファンタジーが好き

　・王道ストーリーを楽しみたい

　・「ブレイブリーデフォルト」、「ファイナルファンタジー」シリーズが好き

　・RPGが好き

　・いろんなジョブにチェンジしたい

　・良質なBGMを楽しみたい

　以上で、「ブレイブリーデフォルトII」のレビューを終了致します。

　最後までお読みいただきありがとうございました。

　もしよろしければ、他の記事も読んでいただければ幸いです。