【レビュー】「Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUT」対馬を巡り蒙古を撃退しよう
本記事では、2021年8月20日に発売された「Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUT」のレビューをします。
タイトル | Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUT |
ジャンル | アクション・アドベンチャー |
対応機種 | PlayStation 5 PlayStation 4 |
日本語吹替 | 有り |
日本語字幕 | 有り |
プレイした難易度 | 易しい |
クリア時間 | 34.5時間(本編:32時間、壹岐之譚:2.5時間) |
ストーリー | ★★★★★ |
BGM | ★★★★★ |
グラフィック | ★★★★★ |
十三世紀後半、モンゴル帝国の軍勢(蒙古)が日本進行の足掛かりとして対馬に上陸し、対馬の武士団と激突。蒙古軍により武士団は壊滅し、主人公「境井 仁(さかい じん)」はかろうじて生き延びた。仁は蒙古軍から対馬の民を守るため武士としての誉れを捨て、闇討ち・毒殺・てつはう(爆弾)などを駆使して戦うこととなる。いつしか仁は冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」と呼ばれることとなる、、、
といったストーリーとなっております。
本作は一人の侍が対馬から蒙古を撃退するというストーリーで、広大な対馬の地を駆け巡ります。侍として正々堂々と戦うことや「冥人」として卑怯に戦うこともできます。
この作品は非常に作り込まれており、メインストーリーは言わずもがな、サイドストーリーに当たる部分も魅力的でプレイしているうちに引き込まれていきます。サイドストーリーで登場するキャラクターの個性が引き立っており、退屈させない話が展開されました。
「DIRECTOR’S CUT」版で追加されたストーリー「壹岐之譚」では、かつて父が命を落とした地「壱岐島」で蒙古の新たな勢力「オオタカ族」との戦いが繰り広げられます。戦いのさなか、仁は父の仇と向き合うこととなり、ある選択を下すこととなります。
「壹岐之譚」は本編に比べたらストーリーは短いですが、仁の過去と向き合うこととなる非常に重要なストーリーが展開し、密度の濃いストーリーでした。
筆者は本編クリア後に「壹岐之譚」をプレイしたのですが、キャラのセリフの各所で本編の進行度を反映して話していたので、臨場感がありました。
本作は、日本を舞台にしていることも有り、尺八・三味線・和太鼓といった和楽器が多数使用されており、和風のBGMが展開されていました。これにより、本作の没入感がアップしました。
主人公の「仁」はいつでもどこでも尺八を演奏することができ、敵を倒した後に尺八を奏でたときには、まるで鎮魂歌を演奏しているようでした。
本作はフォトリアル調のグラフィックとなっており、フィールド・オブジェクト・人・動物に至るまで細かく作り込みがされております。
フィールドでは場所によって咲いている花の種類が異なり美しい風景が広がっておりました。また、城も細かく作り込まれており、攻城戦をした際は城を駆け巡るのが楽しかったです。
オブジェクトでは刀の作り込みが深く、刃の煌きが美しかったです。刀の柄や服装の色や模様を変えることができ、自分にあったコーディネイトができました。筆者のお気に入りは、「冥人」の服装で黒色コーデです。
キャラクターのモデリングに日本人を採用していることも有り、どのキャラクターも実際に日本に居そうな見た目をしており、日本が舞台であることを実感しやすかったです。
本作では馬・狐・犬・猫・熊・猿など多種多様な動物が登場し、特に狐が可愛かったです。発売一周年記念の人気投票で一位になるだけの可愛さがそこにありました。
㊗『Ghost of Tsushima』発売1周年記念🦊#ツシマキャラクター人気投票 結果発表!
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) July 19, 2021
最も多くの誉れを獲得したのはツシマのアイドル、狐さま🙏
投票数合計87,106票!たくさんのご参加誠にありがとうございました!#ゴーストオブツシマ#GhostofTsushimapic.twitter.com/nG9jveCdb4
本作はオープンワールドのアクションアドベンチャーゲームで、フィールド上に点在する敵の拠点を自由に攻めることができます。一人ずつ闇討ちをして制圧することもできれば、敵拠点の大将と一騎打ちをし、勝つことによって制圧することもできます。
仁は刀・弓・暗具(毒針・くない・煙玉等)を使用して戦うことができます。刀で戦う際は四つの型から一つを選択して戦います。この型は戦闘中いつでも切り替えが可能で、敵の使う武器に対して有利になる型や不利になる型があります。状況に応じて型を切り替えながら戦うか、一つの型を極めて戦うかプレイヤーの自由にできます。
「DIRECTOR’S CUT」版で追加されたストーリー「壹岐之譚」 では、本編から一つ兵種が追加され、「呪師」という兵がおります。「呪師」は簡単に言えばバッファーで他の兵を強化します。
筆者はPS5版をプレイしたのですが、グラフィックの強化はもちろんのこと、読み込み速度が速かったです。ファストトラベルをした際、画面が暗転したと思ったらすぐファストトラベルが完了していました。ロード時間は体感で1秒ほどで、やり込みがしやすくて嬉しいです。
本作のゲームシステムと類似する作品としては「アサシンクリード」シリーズが挙げられます。従って、「アサシンクリード」シリーズをプレイしたことのある方は、本作にすんなりと馴染むことができます。
筆者は、本編は32時間、「壹岐之譚」は2.5時間でクリアできました。
本編はそこそこやり込んで32時間でクリアしました。サイドクエストや収集要素をすべて集めたら40時間以上はやり込むことができます。また、装備品などを引き継いで新しく始める、いわゆる「強くてニューゲーム」が実装されていますので、さらにやり込むことができます。
「壹岐之譚」はメインストーリーのみで2.5時間でした。まだ、サイドストーリーや収集要素をやり込めていないので、少なくとも10時間以上は楽しむことができると思います。
本作は、以下のいずれかに一つでも当てはまる方へおすすめします。
・中世日本が好き
・対馬が好き
・侍が好き
・刀でチャンバラがしたい
・シリアスなストーリーを楽しみたい
・「黒澤映画」「アサシンクリード」が好き
・日本史で習った「元寇」を追体験したい
・じっくりとやり込みたい
・狐などの動物と触れ合いたい
以上で、「Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUT」のレビューを終了致します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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