【レビュー】「スーパーロボット大戦30」スーパーロボット軍団で地球を守ろう
本記事では2021年10月28日に発売したシリーズ30周年記念作である「スーパーロボット大戦30」のレビューをします。
タイトル | スーパーロボット大戦30 |
ジャンル | シミュレーションRPG |
対応機種 | PlayStation 5 PlayStation 4 Nintendo Switch Microsoft Windows(Steam) |
日本語吹替 | 有り |
日本語字幕 | 有り |
プレイした難易度 | Beginner’s |
クリア時間 | 51時間 |
ストーリー | ★★★★★ |
BGM | ★★★★★ |
グラフィック | ★★★★★ |
新宇宙正暦90年の一年戦争・ヘル事変・ミケーネ戦役・インベーダーとの月面戦争・機界31原種との原種大戦をはじめとする戦乱の時代は、新宇宙正暦99年の皇帝ルルーシュ暗殺と第二次ネオ・ジオン抗争の終結によって終わりを告げ、有史以来初となる平和を手に入れることができた。しかし、平和は1年しか続かなかった。新宇宙正暦100年のラプラスの箱騒動により地球連邦の権威は失墜し、ザンスカール帝国の決起を発端に、世界各地は再び戦火に包まれることとなった。そんな中、各地を旅してきた主人公はコロニー・エライオンにてザンスカールの襲撃に見舞われる。主人公は誰かに導かれるかのように謎の新型ロボット「ヒュッケバイン30」に搭乗する。それは、世界を平和にするための戦いの旅の始まりとなる、、、
といったストーリーとなっております。
本作の世界は、新宇宙正暦99年から100年にかけての1年しか平和な時代がないというハードな世界観となっております。
本作の主人公は男主人公と女主人公のどちらかを選んでプレイします。選ばなかった方の主人公はのちに仲間にすることが可能です。なお、男主人公と女主人公の関係は兄妹です。
本作の魅力の一つは様々な版権作品のコラボレーションです。もしあの作品のキャラとあの作品のキャラが出会っていたらどのような会話をするのだろうといった妄想が実現するのが「スーパーロボット大戦」シリーズです。
「銀河機攻隊 マジェスティックプリンス」の主人公「ヒタチ・イズル」はヒーローに憧れているということも有り、「SSSS.GRIDMAN」の主人公「響 裕太」との絡みが多かったです。また、イズルはチームラビッツのメンバーからだけでなく様々な人からツッコミをされていました。
「ナイツ&マジック」の主人公「エルネスティ・エチェバルリア」はロボットオタクということも有り、本作の主人公が所属する部隊に合流したときは様々なスーパーロボットを見て興奮しておりました。また、正義のスーパーロボット軍団の一員として悪人を倒すというシチュエーションにも興奮していました。エルネスティはロボット好きプレイヤーの分身とも言える存在なので、本作中のセリフの各所はわかりみが深かったです。
原作の再現も本作の魅力です。特に「コードギアス 復活のルルーシュ」のシナリオ再現が凝っておりました。ジルクスタンでの決戦は原作の展開を再現されており、すごいなと思いました。
本作の魅力は他にも有り、様々な版権作品のキャラが絡むことによる、原作にあった悲劇の回避です。本記事では詳しいことは語りませんが、原作で死亡したキャラが本作で死亡することを回避することが出来ます。
版権作品の見せ場やユニットの戦闘時は版権作品内で使用されたBGMや主題歌の歌なしアレンジが流ます。また、デジタルアルティメットエディションでは版権作品内で使用された楽曲の歌あり版を流すことが出来ます。また、設定画面で各ユニットごとに流れるBGMを設定することが出来ます。
筆者のお気に入りのBGMは男主人公のユニット強化後に流れる「凶鳥 降臨!」が好きです。歌詞に「刮目せよ」と歌う部分があり、このタイミングに合わせて敵を撃破するのが楽しかったです。この曲は主人公機のためにあるようなBGMで、機体名を言う歌詞があります。歌手は本作に参戦している「覇界王~ガオガイガー対ベターマン~」や「勇者王ガオガイガー」のテーマソングである「勇者王誕生!」の歌い手でも有り、本作の主題歌「Drei Kreuz~鋼のサバイバー~」を歌うJAM Projectの一員である「遠藤正明」さんです。
本作は2Dのトゥーン(アニメ)調のグラフィックで描かれています。
戦闘時はアニメーションが表示されます。(設定でアニメーションのON/OFF切替可能)
また、ロボットの頭身は版権作品内よりも低く設定されております。戦闘シーンでは所々、元の頭身で描かれることが有り、演出が神がかっています。
ファイナルガオガイガーの最強技のアニメーションはボリュームが有り見応えがありました。
レッドファイブのアニメーションは原作で展開された高速戦闘が良く再現されていました。また、チームラビッツの合体技も原作の掛け合いが再現されており楽しかったです。
本作はシミュレーションRPGです。自分のターンと敵のターンを交互に繰り返しながら勝利条件を満たすことでステージクリアとなります。
従来のシリーズのようにユニットは資金を消費して改造にすることによって強くなり、パイロットはレベルが上がると強化されます。また、本作では敵の撃破などで入手できるMxPを消費することで様々な効果を得られるAOSをアップデートすることが出来ます。AOSアップデートで初めに強化するのにオススメな項目は「AOS研究」です。この項目を研究することでミッションクリア時に手に入るMxPが増加するので、MxPを貯めやすくなります。
本作からコンシューマ版スパロボでは初となるAUTOバトルが実装されました。これにより、レベル上げや資金稼ぎをするときは楽になりました。また、AUTOバトルが実装されたことにより、「スパロボ30」をAUTOバトルで周回しながら「スパロボDD」をAUTOバトルで周回してスパロボ参戦作品を視聴するといった、ロボットの宴を楽しむことが出来ます。
本作はこれまでのシリーズ作品と違い、1話をクリアしたら2話に進むという形式ではなく、ミッションを選択してクリアしていくという形式なので、加入するキャラの順番をある程度任意に選ぶことが出来ます。
また、「~の戦線」というミッションは他のミッションを何回かクリアすることで復活をしますので、稼ぎをすることが出来ます。前述のAUTOバトルを使用することで楽に稼ぐことができる他、全ユニットを最大強化し、全パイロットのパラメータを最大まで強化するといったことも、これまでのシリーズよりも楽にできます。
本作でも機体の乗せ換えは可能となっております。本作は公式PVでもあったように「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のアムロにRX-78-2ガンダムを乗せることが出来ます。
「機動戦士ガンダムNT」に登場する「バナージ・リンクス(機動戦士ガンダムUCの主人公」はプロデューサーが発売前に言及していたとおり、ユニコーンガンダムに乗ることは出来ませんが、他のガンダム(Zガンダム、νガンダム、ナラティブガンダム、V2アサルトバスターガンダム)に乗せることが可能です。
筆者は男性主人公を選択し、難易度「Beginner’s」でシナリオのあるミッションはDLC含めてプレイした上でレベル上げや資金稼ぎもしつつ51時間かけてクリアしました。
メインストーリーをクリアするだけなら、大幅に短い時間でクリアできると思います。ですが、本作の醍醐味は様々な版権作品が共演したシナリオなので、時間をかけて全てのシナリオがあるミッションをプレイするのがおすすめです。
メインストーリクリア後は未クリアのミッションと稼ぎ用のミッションをプレイすることが可能です。また、引き継ぎデータを作成することで任意の項目を引き継いで最初からプレイすることが可能です。
筆者はDLC2弾が配信された後に女性主人公で2週目をプレイする予定です。本作は火星のステージも登場するので、火星でガンダムバルバトスを早く使いたいです。
本作は、以下のいずれかに一つでも当てはまる方へおすすめします。
・ロボットが好き
・ロボットアニメが好き
・様々な版権作品がコラボしたストーリーを楽しみたい
・「スーパーロボット大戦」シリーズ、「SDガンダム GGENERATION」シリーズが好き
・時間をかけてじっくりとクリアしたい
以上で、「スーパーロボット大戦30」のレビューを終了致します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
もしよろしければ、他の記事も読んでいただければ幸いです。